電子のエネルギー準位と固体のバンド構造

光によって電子が上の準位に励起される。

紫外光応答型光触媒

●電子が励起される(光を吸収して反応種が発生する)ために必要なエネルギー下限値が紫外光領域の光波長である光触媒材料

⇒紫外光のみ応答、可視光は応答しない

可視光応答型光触媒

●電子が励起される(光を吸収して反応種が発生する)ために必要

 なエネルギー下限値が可視光領域の光波長である光触媒材料

⇒紫外光ならびに可視光両方で応答する

可視光応答型光触媒は吸収して電子を励起できる光のエネルギーの下限値が可視光領域にある材料であり、紫外光に加えて可視光でも応答します。電子を励起するためのエネルギー障壁、すなわちバンドギャップが紫外光型の材料よりも小さいため、紫外光よりも低いエネルギーの可視光でも吸収して光触媒反応が起こります。すなわち、可視光応答型光触媒は紫外光と可視光の一部で光応答し、屋内の紫外光を含まない照明下でも反応が起こります。