弊社の光触媒の特徴が「二酸化チタン粉を使わない」技術にあることをご理解いただくために、現在市販されている光触媒が

どのように分類できるか、その中で弊社の光触媒の位置づけをお話します。

光触媒の分類

通常、光触媒には二酸化チタンが用いられています。元来白色隠蔽塗料としてもともと粉状で市販されてきた二酸化チタンは光触媒として用いるにも粉状でバインダと共に用いられることが多いです。

粉を形成している結晶がナノサイズのため、二酸化チタンナノ材料として扱われていますが、弊社ではこうした粉でなくナノ材料としての特性を活かすべく別の製法を見出しました。

光触媒を二酸化チタンの材料的観点で分類します。弊社の剤は水分散系に属しますが、アルコール溶媒にも分散可能な特性を有します。

それでは粉でないナノ結晶二酸化チタンとはどのようなものでしょうか?

粉でない結晶二酸化チタン

国内に上梓されている二酸化チタンコーティング剤の大半は粉のアナターゼ型二酸化チタンを利用して、 如何に細かく目に見える粒を砕いてバインダに混ぜるか、が製品の良否を決定付けています。 これに対して、当社では粉状の二酸化チタンを一切、使用していません。

当社の二酸化チタン光触媒コーティングは粉状二酸化チタンの大きさが数ミクロンとすれば、 この粉を形成している二酸化チタン結晶そのものの大きさとなるため、 その1,000分の1、数ナノメートルというサイズが、他社にはできない機能を樹立しています。 すなわち弊社ゾルはバインダ成分で塗膜を対称面に貼り付けるという考えがないのです。

結晶分散二酸化チタンの走査型電子顕微鏡撮像です。

一つの結晶粒子の大きさがこの目盛から読み取ると

5~10nm (ナノメートル) くらいであることが判ります。

また結晶粒子がひとつひとつバラバラに水中で分散しているのでなく、隣同士の結晶がそれぞれつながり合って網の目状に水中で分散してることが判ります。

この網の目状の分散が、塗工して薄膜を形成した際に膜状に対象表面に転じられることを示します。