光触媒セルフクリーニング
個人住宅であれ、高層ビルであれ、建物は竣工と同時に表面の汚れがつき始めます。
汚れはどのようにしてついてくるのでしょうか? 以下、ガラス壁面について説明します
- 建物外表面の汚れは、排ガスなどに含まれ空中に漂う油性分が埃や塵をその粘着性でくっつけるため汚れとして付着します。
- 油性分ですから建物表面は水を弾く疎水性表面をとなります。
- この状態で雨が降ったり、結露したり水分が付着すると、水が弾かれる表面のため水分は水玉になり表面に溜まります。
- こうした水分は空中の塵や埃を取り込んでいますので綺麗な水玉にはなりません。
- 雨が上がったりして表面が乾燥するとこうした水玉も水分が無くなりますが、埃や塵はそのまま残ります。
- そこに再び油性分を含んだ塵埃がくっついて汚れはどんどん、溜まって大きくなります。
- この状態で雨が降ったり、結露したり水分が付着すると、水が弾かれる表面のため水分は水玉になり表面に溜まります。
- この繰り返しで建物表面が汚れていくのです。
ところがこうした表面状態でも、光触媒がコーティング加工されると異なります。
汚れのメカニズムを光触媒があるという前提で考えると
建物表面に油性分で塵や埃が密着してきます。
この建物表面には光触媒がコーティングされていますので、太陽光による光触媒酸化が生じています。
すなわち汚れを密着させる油性分は光触媒酸化により分解され、密着力が生じません。
したがって塵や埃も表面に乗った状態で保持されても密着はしていません。
この表面に雨が降ると、光触媒表面は超親水性機能をもっていますから水は弾かれずシート状態に広がって水玉になりません。
表面に乗っていた塵や埃は、その下側に超親水性機能の水膜が生じるため、この水膜の上に乗っていることになります。
したがって塵や埃も水膜表面に乗った状態で雨と共に洗い流されてしまいます。
このように光触媒コーティングが建物の汚れを付着しにくくして美観を維持する目的に利用できることがご理解頂けると思います。
それではこうした光触媒コーティングはなぜ建物壁面で密着する施工が可能で
どのようにすれば施工できるのかは以下のページでご説明致します。